2012年5月 9日 (水)

英語で食べるとまずい?

Sorry it's been a while since I last updated (最後のアップデートからご無沙汰してしまい、すみません)

今日は食べ物と言葉のお話をします。

ご存知のように、英語の本場はヨーロッパの島国、イギリス。大陸のフランスやイタリアに比べて食べ物の美味しさが有名とはいえません。実際、ヨーロッパ旅行をしてもイギリスに美味しいものを期待していく人はあまりいないでしょう。

今でこそ、世界中から一流のシェフがやってきて、各国の食べ物やフュージョン(融合)料理がとても美味しい私の住まいトロントも、主にイギリス系の人で構成されていた40年ぐらい前まで食べ物がまずいことで有名だったとか。

そんな背景があるため、食べ物や飲み物の名前は、フランス語風の方がおいしそうに聞こえるのは、カナダの英語人も同じようで、英語でも、非英語圏の食べ物や飲み物の発音は原語に近いままというのが多いのです。

ちなみに,音楽のMozart も英語風に「モザァート」と読むとばかにされて英語人も、ドイツ語風に「モーツァート」といいます。原語に近い読み方のほうが高級でありがたい感じがするのでしょう。でもなぜか、美術のVan Goughは英語帝国の人民らしく「ヴァン・ゴウ」と読む人が多いです。オランダ語がドイツ語に比べてマイナーだからでしょうか?私たちノンネイティブ英語話者は「どっちやねん」と言いたくなりますが。

さて、原語発音する食べ物や飲み物の英単語。

Chardonnay (シャァドネイ)
Filet Mignon (フェレイ・ミニョン。フランス語が義務教育の英語圏カナダ人などはちょっとフランス語独特の鼻にかかった発音などしてみせしたりして、話し相手がフランス語を知らないアメリカ人だとおそらくビミョウな優越感を感じている)

日本酒 Sake (サーケ)などもその一種でしょう。「セイク」と読む人もいますが、「あなた日本語発音はサーケよ」と日本食通気取りのカナダ人にばかにされたりします。

若いときからの刷り込みというのはすごいもので、私も食べ物関係になると、英語で書いてあるものよりフランス語で書いてあるものの方が美味しそうに見えてしまいます。というわけで、商品のパッケージが全て英仏バイリンガルで片面が英語で片面がフランス語であることが多いカナダでは、塩の入った箱もシリアルの箱も、フランス語の書いてある方を表に向けたくなります。

カナダ全国チェーンのコーヒー屋のカードなども、チョイスがあればフランス語を選びます。

Coffee より Café の方がおいしそーに聞こえるのです。

 

 

 

 

 

 




2012年2月27日 (月)

英語に自信のついた日

つい先ほどまで、『アカデミー賞』を見ていました。

このブログ的な感想を言うと、私は英語に自信をつけました。

ビリー・クリスタルの巧みな司会はおもしろいのですが、ユーモアは、外国語のなかでも最も理解しがたいもののひとつ。20年近くカナダに住んでいて、しかも職業が翻訳者であるのに、何がおもしろいのかわからないことがあるのには落ち込みます。ひとつひとつの言葉は聞き取れたとしても、それがなんでおもしろいのかがわからないことがあるのです。

私が住む国がカナダなので、アメリカのジョークがわからないというのが少しはあるかもしれませんが、イギリス人の俳優さんが笑っているところを見ると、アメリカに限られたジョークではなさそうだし。

しかし。

私は他のノンネイティブが、世界中で放映されているこの番組で堂々と英語を間違えていることに励まされたのでした。

レッドカーペットを歩くペネロペ・クルズは三人称単数を間違えていたし、たくさんの賞を受賞した『The Artist』のフランス人スタッフの英語もたくさん間違えがありました。監督さんかプロデューサーさんは「3人」と言おうとして、「three person」と言っていました。複数のSが抜けているし、personを使うのは多少不自然で、peopleと言った方がいいでしょう。

でも、スティーブン・スピルバーグもブラッド・ピットもメリル・ストリープもニコニコと理解して(いるフリを少なくともして)聞いていたのでした。

世界を相手に英語を間違えてもいいのかも?と少し安心剤になります?●

2012年2月 1日 (水)

ゴマ先生の今日の表現―rub the wrong way (逆撫でする)

おもしろい英語表現に出来る猫の写真が撮れるかどうかにかかっているこのシリーズ。そろそろ終盤か?

これは、この記事のために「逆なで」(rub the wrong way)されてムッときているうちのゴマ。

英語のrub the wrong way (間違った方向にさする)も、日本の「神経を逆撫でする」と同様、間違ったことを言ってムッとさせる、という意味で使います。

もともとこの英語表現、猫を逆にさするとムッとされる、ということに由来があるようで、うちのゴマも逆撫でされて1秒も経たないうちに「ナンニャ」と怒りました。

これは例文。

I wanted to help him but my suggestions rubbed him the wrong way.
(彼を手助けしたかったんだけど、私の提案は彼にとって迷惑だったようだ)

など。

ゴマちゃん、ごめんね●

Rub_the_wrong_way_007_lite_2

2012年1月 5日 (木)

レディー・ガガ歌詞翻訳が直っていた!

去年の7月

Lady GaGaの歌詞が大変なことに!

という記事を書きました。SMAPXSMAPでレディーガガが、震災からの復興の願いも込めて素晴らしいステージを披露したのに、"Born this way" の字幕訳がめちゃくちゃだったという話です。実際の歌詞の内容は思想や性的指向の自由を謳うものなに、字幕訳はまるでガガさんがキリスト教絶賛で、この宗教のガチガチの信仰者みたいな字幕になってたのです!

2011年の幕を引く紅白歌合戦にも出場して、同じ曲を歌ってくれたガガさん。今度の字幕は、本人もきっと満足のいくものでした。私も満足。

SMAPxSMAPと異なり、紅白ですから『外国でも観てるだろう』と思ってとのことでしょうか、歌詞にしてはかなり正確な訳だったと思います。確かに、私のような在外日本人翻訳者が目を光らせて翻訳警察やってますから。

去年は日本のテレビ番組の翻訳事情に一喜一憂していました。すばらしいのもあれば、ものすごく下手なのもあり、話し手がかわいそうになったり、翻訳者のプロフェッショナリズムのなさに閉口したり。

私はカナダの日本語テレビ放送で録画で観ていたので、レディーガガの曲は本当に私の年越しとともにありました。All's well that ends well. (終わりよければ全てよし)。●

ゴマ先生の今日の表現―think outside the box (型にはまらず考える)

Gama_in_baking_power_box_010_lite_2この猫の写真を使った英語表現塾、すぐにネタが切れるやろ、と思っていましたが、写真を同僚や友達に見せているとみんないろいろ思いついてくれるものです。

これは、箱の空き部分から顔を出しているうちのゴマ。これを見て同僚が思いついてくれたのが、

"think outside the box"
型にとらわれず、創造的に考える、という意味です。

"As an artist, you have to think outside the box."(あなたはアーティストなんだから、型にとらわらない考えをしなければならない)。

などと使います。

ところで、この猫のゴマが実際に"think outside the box "することがあるかどうか?House cat であり、性格は比較的おとなしくとても周到な「お嬢さん」猫ですから、型破りなことは全く考えてないような・・・。一度、裏のデッキの柵に沿って、隣の隣のデッキに入り込んだことがありましたが、あれが彼女にとって、後にも先にも最大のクリエイティブな行動か?

Anyway, I wish you a very happy 2012, and good luck with your English!

2011年12月 8日 (木)

今日の表現―Kitty Corner (斜め向かい)

 ペット屋さんのネコ売り場のことかと思いそうですが、斜め向かいのことです(特に四つ角)

例えば、

That store is kitty-corner from my house.(その店は私の家の斜め向かいにある)

副詞として使います。

なぜ斜め向かいの角のに位置することを「猫の角(かど。つのではありません 笑)」と言うのでしょうか?

と私の同僚に尋ねてみたところ、フランス語の”quatre (数字の4)corner”の音から来たらしいとのこと。「本当のフランス語では角を”corner”と言わないこと、ケベックのフランス語で”quatre” が「キャット」と発音されることと、”kitty corner”が北米の用法らしいことを総合すると、おそらくケベックのフランス語で”quatre corner”(キャットコーナー)と言っていた発音から来たのでしょう」とのことです。

“Catty corner”も同じ意味。普通に言うと、”That shop is located diagonally across the intersection from my house.” (その店は私の家の斜め向かいにある)などとなります。

写真は、文字通り角にいるうちの飼い猫。確かに、よくこの「猫のひたいほどの(?)」角に陣取っているのでここは文字通り kitty cornerです。

ちなみに、狭いことを英語で"kitty’s forehead (猫のひたい)とは言いません(笑)。それに、猫のひたいってそんなに狭い?というか、どこからどこまでがひたい?

Kitty_corner_015_lite_2

 

 

2011年11月12日 (土)

今日の表現― blow someone's cover (ばらす)

どうして突然こんな上級イディオムを紹介しているのかというと、この写真を出したかったからというのもありますが、英語イディオムの発想が、日本語と違ったり似ていたりして、面白いということを書きたかったからです。

Goma_019_lite_2

箱の割れ目から出ているのは尻尾。

「彼女が尻尾を出した(ボロを出した)」

というとき、英語では  tail (尻尾)という単語は使わず、

 

“She blew her cover.” (彼女が尻尾を出した、ボロを出した)

などと言います。文字通りには「覆いを飛ばした」という意味ですね。

おもしろいことに、「秘密をばらす」に猫を使って"let the cat out of the bagという表現があり、

"He let the cat out of the bag.” (彼は秘密をばらしてしまった)

などと言えます。文字通りには「猫を袋から出してしまった」と、なんとも滑稽というか、その猫が閉所恐怖症でないことを祈るばかりのイメージです。

ちなみに、tail という単語には、「尻尾」という名詞のほか、「尾行する」という意味の動詞で使われることもあります。ここで「尾」を使うのは、英語と日本語で同じ発想です●

 

 

2011年11月 7日 (月)

今日の表現: My cat is eating like a pig.

Img_3537_lite_2

これは、うちのネコが、ネコのくせにブタのように食べている図。

My cat is eating like a pig.
(私の猫は豚のようにガツガツ下品に食べている)

うちのネコがブタより上品に食べているようには見えない・・・直接口に食べ物をつかんで食べる動物の中でも、特に豚の食べ方が下品なわけではないと思いませんか?

日本で私が子どものころ「ブタ」と言えば太っててスタイルが悪い人を意味しました。英語で He's a pigなどといえば、あいつ失礼で嫌なやつだね、というような意味。

Ipigged out at the party. (パーティーで食べすぎてしもた!)

という言い方もあります。"pig out" は 「大食い」するの意味。

哺乳類の中でも上等な知性を持ち、実際馬ほど食べるわけでないでしょうに、そしてさらに死んでまで人間に美味の肉を捧げて超奉仕しているのに、何かと嫌な比ゆに使われるかわいそうなブタさんたち。Poor piggies!

 いずれもcolloquial (話し言葉です)

 


2011年10月31日 (月)

作家のベンピ

最近、私が直接面識のある日英翻訳者の中で最も尊敬している3人と会話をする幸運に恵まれました。3人ともトロント在住。

その中でも、「さすが!」とうなると同時に大ウケした会話:

カリスマ翻訳者1:「Writer's block って、和訳したらどうなるんでしょうねえ」
一同:「・・・・」

Writer's block とは、作家や芸術家などが創造性を一時的に(またはしばらく、またはずっと)発揮できず、作れなくなる行き詰まりのことです。

カリスマ翻訳者2:「あ!ベンピ!」

一同爆笑

カリスマ翻訳者1:「じゃあ、村上春樹さんみたいにいっぱい書き続けることが出来る作家はずっとゲリしてるわけですね!」

一同大爆笑●

2011年10月17日 (月)

今日の表現 "puppy dog eyes"

このブログでたまに書いている、『今日の表現』、テーマがなくて散漫としているなーと思っていたので、「動物を使った比ゆ」というテーマでしばらくいくこととしました。
 
それぞれの文化の動物に対する感情が透 けて見えておもしろいし、気持ちが殺伐としているときに、『動物ひゆ』で笑かされると心が少しやわらかくなるとい
うのは、洋の東西を問わないもの。

ということで、今日は"puppy dog eyes"(子犬
の目)、そう、あのうるうるしたものを乞うときの目のことです。英語では、犬以外に猫や人間も(笑)子犬の目をします。日本語でも「子犬みたいな目でものごとを頼む」など言いそうですが、英語の方が慣用表現として確立しているように思います。

ものを頼まれて断れない人が

"She looked at me with those puppy dog eyes and I couldn't say no."
(彼女にあの子犬の目で見られてNOといえなかった!)

思い当たることは誰しもあるでしょう。

私は、うちの太った猫にpuppy dog eyes をやられて缶詰のツナやサーモンをあげてしまいます

"Whenever I open canned fish, my cat looks at me with her puppy dog eyes and I can't resist giving her a piece."

(うちの猫は、私が魚な缶をあけると子犬の目で見るので、いつもあげてしまう)Goma_puppy_dog_eyes_lite_2_2

猫のクセに子犬の目をするなんて!●

The photo is my cat Goma with puppy dog eyes.

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